図●一新されたマクニカオンラインストア
モノ中心のサイトから、やりたいことを中心としたサイトへと転換した
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マクニカは2015年4月28日、直販サイト「マクニカオンラインストア」を一新した（図1）。14年から約1年間運営してきたが、型番を入力すれば該当製品が見つかる一般的なサービスだった。「今回のリニューアルで、モノ中心ではなく、利用者のやりたい“コト”に応えるサイトに変えた」（取締役の荒井文彦氏）という。
独創的なデジタルアート作品などで知られるＩＴベンチャーのチームラボの技術を今回導入。利用者が製品名の代わりに実現したいことを入力すると、適切な商品を提案するように改良した。また設計の事例やヒント、コラムなども検索対象に含めるようにし、関連する商品情報への導線とした。
掲示板形式で質問ができる「デバイスクリニック」も新たに用意した。数日以内に、同社のエンジニアから回答を得られる。そのほか面談方式のクリニックなど、ネットを通じた手厚いサポートで差異化を図った。同社は14年から「Mpression for MAKERS」という独自ブランドで、近距離無線通信規格のBluetooth機器やセンサーなどハードウエア製品も販売する。今回のリニューアルは、様々なモノをネットに接続するIoT（Internet of Things）関連機器の需要増への布石の意味合いも強い。ハードウエア開発を手がけるベンチャーや趣味で個人工作をするいわゆるメイカーズ層を開拓する。
