新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)が2015年4月28日に発表した2015年3月期通期の連結決算は、金融、ネット系、製造業、鉄道などの業務ソリューションが好調で、増収増益となった。

 売上高は2063億円で前年同期比15%増、営業利益は162億円で同31%増だった。当期純利益は同28%増の91億円。

 特に好調だったのが、3大メガバンクを中心とする金融業向けの業務ソリューションである。2013年3月期に211億円だった売り上げは、2014年3月期に277億円、2015年3月期は359億円となり、堅調に業績が伸びている。

 2016年3月期の売上高は、2110億円と微増の見通し。ネット企業や小売り、製造業のIT投資が伸び、メガバンクは海外展開を含めた高水準の投資を維持できるためだ。「メガバンクの投資意欲はかなりのもので、我々への要請も高い水準にある。2015年上期が案件のピークになるだろう」(謝敷宗敬社長)。一方で公共系は、マイナンバーなど新規分野が拡大するも、全体では縮小傾向になるとみている。