写真●各作品は毎週更新される
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 スマートフォン向け漫画の無料配信サービスを手がけるNHN PlayArtは2015年4月24日、新たに小説作品の配信を始めたと発表した。一般的な電子書籍に比べた特徴は、スマホで読むことを前提にした表現形式だ。内容は文章とフルカラー挿絵の組み合わせで、一般的な電子書籍とは異なりスマホの画面を縦にスクロールさせて読み進める。せりふは「LINE」をはじめとするメッセージングアプリのように、登場人物のアイコンと吹き出しで表現する(写真)。スマホ世代に向けた新たな小説として利用者拡大を図る。

 同社の漫画配信サービス「comico(コミコ)」の新コンテンツとして追加した。サービス開始は2013年10月で、アプリのダウンロード件数は900万件。原則としてすべて新作の漫画作品を配信する。1つひとつのコマはスマホ画面に収まる大きさにして、画面を縦にスクロールさせて読み進めるなど、スマホの縦長の画面でも読みやすいよう工夫している。

 新たに配信を始めた小説作品でも、従来のスタイルを踏襲した。開始当初に配信する作品数は35本で、5月下旬には利用者からの作品投稿の受付を始める予定。公式な連載作品に選ばれた作家には、毎月8万円以上の原稿料のほか、人気に応じた報酬を同社が支払う。