図●NEC神奈川データセンターの様子
図●NEC神奈川データセンターの様子
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 NECは2015年4月27日、台湾の鴻海(ホンハイ)グループと、データセンター(DC)事業での協業に合意したと発表した。鴻海の台湾・高雄のDC内にあるIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)基盤向けに、SDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーク)製品などを導入。運営ノウハウについても支援する。NECは鴻海との協力関係を深化させ、製品出荷の拡大などにつなげたい考えだ。

 電子機器の製造受託サービス(EMS)で最大手の鴻海は、DC事業の拡大を進めている。ハウジングサービスなどが中心だったが、新たにIaaS基盤を構築、クラウドサービス領域でも存在感を高める狙いだ。

 NECは、IaaSである「NEC Cloud IaaS」の基盤を置く「NEC神奈川データセンター」でSDNを運用している()。そこで培った技術、ノウハウを生かし、鴻海のクラウド基盤の運営をサポートする。同社への送客なども視野に入れているという。鴻海がクラウド事業を拡充させる際、ハードウエアやソフトウエアなどの受注を獲得しやすくするため、協力関係を深めておく狙いがありそうだ。