Apple Watchが発売された2015年4月24日夜、アプリ開発者とジャーナリストが集まるイベント「INNOVATION LIFESTYLE TALK SESSION~IT・デザイン・モビリティが生活をどう変えていくのか~」が、東京都内で開催された(写真)。

写真●4月24日夜に開催されたApple Watch向けアプリの披露イベント
写真●4月24日夜に開催されたApple Watch向けアプリの披露イベント
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 Apple Watch本体の紹介と体験の共有にとどまらず、Apple Watch向けに開発されたアプリを披露する会となった。

 急きょ開催が決まったこのイベントの仕掛人の一人は、Appleに詳しいジャーナリストの林信行氏。日本では二人だけという、Apple Watchの事前体験ができたジャーナリストの一人である。

 林氏はApple Watch向けアプリの特徴について「iPhoneアプリのように画面の中だけにとどまるのではなく、周りのものとつながって面白いことが起こり、ライフスタイルを変えるようなものがたくさんある」として、2週間の事前体験からApple Watchの魅力や特徴、気付きを語った。

「情報がますますパーソナルになる」

 アプリ開発者として最初に登場したのが、新しい雑貨ブランド「NuAns」を発表したトリニティの永山純一氏。NuAnsシリーズの1製品である「CONE」はiPhoneをセットできるスピーカーライトだが、Apple Watch対応として、音楽再生のオンオフや明るさの調整などをリモートで操作できるようにした。

 続いて登場したのが、静岡県浜松市に本社があるSPLYZAの土井寛之氏。同社の「Clipstro」は、iPhoneで撮影したスポーツなどの連写写真を1枚の静止画にまとめられるアプリだが、Apple Watchからのリモート操作が可能になることで「自主練ができる」(土井氏)という。

 マネーツリーのPaul Chapman氏は、App Storeのベストアプリに選ばれた収支管理アプリ「Moneytree」のApple Watch版を披露した。Apple Watchでもプッシュ通信による新着情報をはじめ各種情報が見られるようになり、「パーソナルな情報が、よりパーソナルになる」(Chapman氏)とした。

 ポケットスーパーノヴァの「WatchMe Messenger」は、Apple Watchの発表後に開発を決めたビデオメッセージング・アプリである。動画の内容を認識して、デコレーションを自動選択し、貼り付けられる。「Apple WatchはPCやスマートフォンと違って、数秒しか使わないと想定している。このため、3秒間に大量の情報を詰め込むことにした」(同社の渡邊拓貴氏)。