NECは2015年4月24日、2015年3月期通期の連結業績予想を修正した。売上高予想は、前回発表(2015年1月29日)の3兆円から650億円下方修正し、2兆9350億円。1989年3月期に売上高が3兆円を超えて以来、3兆円を下回るのは27年ぶりとなる。営業利益は80億円上方修正し、1280億円との予想を示した。

 売上高に関しては、システムプラットフォーム事業やテレコムキャリア事業が想定を下回った。2015年7月15日にサポートが終了する「Windows Server 2003」の更新需要が伸び悩んだのが、主な要因だという。

 売上高は下方修正したものの営業利益は上方修正した。スタッフ部門でのコスト削減施策が奏功したほか、官公庁向けなどのパブリック事業の売上増が利益を押し上げたという。

 2月に発表した埼玉と長野の工場閉鎖に伴うハードウエア開発・生産拠点の再編などに関して、約120億円の特別損失を計上することも発表した。NECは2015年4月28日に2015年3月期の決算発表を予定している。