写真●モバイル通信サービス「Project Fi」のWebサイト
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 米Googleは現地時間2015年4月22日、モバイル通信サービス「Project Fi」を米国で開始したと発表した。当初は招待制の早期アクセスプログラムとして提供する。Googleのスマートフォン「Nexus 6」で利用可能。

 GoogleのMVNO(仮想移動体通信事業者)事業参入計画は以前から噂され、今年3月には同社幹部が、モバイル通信サービスの開始に向けて準備中であることを認めた(関連記事:Google、MVNO事業への参入計画を認める、数カ月以内に詳細を発表)。

 Project Fiは、100万カ所以上の公共Wi-Fiと、大手キャリアパートナーの携帯電話ネットワークを利用する。サービス開始時点でドイツDeutsche Telekomの米国子会社T-Mobileおよびソフトバンク傘下の米Sprintと提携を結んでいる。

 ユーザーは場所によって、Googleが速度と信頼性を確認したWi-Fiネットワークか、あるいはSprintおよびT-Mobileの携帯電話ネットワークのうち、より高速で電波が強い方に接続される。ネットワーク間の移行はスムーズに行われるため、ユーザーは切り替えを感じることなく通話やテキストメッセージを継続できるとしている。

 Project Fiの基本料金は月額20ドル。音声通話とテキストメッセージングのほか、Wi-Fiテザリングや120カ国以上でのサービスが利用できる。データ通信は1Gバイトあたり月額10ドルで、未使用分のデータは返金される。例えば3Gバイト分の30ドルを前払いしても、1.4Gバイトしか使わなかった場合、16ドルが返金される。

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