米Facebookが現地時間2015年4月22日に発表した同年第1四半期(1~3月)の決算は、経費の拡大が影響し、大幅に利益が減少した。売上高は伸びたものの、市場予測に届かなかった。

 第1四半期の売上高は35億4300万ドルで、前年同期と比べ42%増加した。米国会計原則(GAAP)ベースの純利益は5億1200万ドル(希薄化後1株当たり純利益は0.18ドル)となり、前年同期から20%減少した。営業利益は同13%減の9億3300万ドルだった。

 原価および費用は、前年同期比83%増の26億1000万ドルに膨らんだ。中でも研究開発費が同133%拡大し、マーケティング費も同93%増加した。

 特別費用などを除いた非GAAPベースの場合、純利益は11億8900万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.42ドル)、営業利益は18億4000万ドルとなる。

 主力である広告事業の売上高は33億1700万ドルで前年同期と比べ46%増加した。広告売上高全体に占めるモバイル向け広告の比率は約73%で、前年同期の約59%から拡大した。また決済システムや会費などによる売上高は同5%減の2億2600万ドルだった。

 2015年3月の日間アクティブユーザー数(DAU)は9億3600万人で1年前と比べ17%増加。モバイル経由のDAUは7億9800万人で同31%増加した。3月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は同13%増の14億4000万人。モバイル経由のMAUは同24%増の12億5000万人となった。

 米Wall Street Journalによると、アナリストらは、特別費用を除いた1株当たり利益を0.40ドル、売上高を35億6000万ドルと予測していた。Facebookの決算発表を受け、同社株価は時間外取引で2%以上下落した。

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