画面1●Amazon Destinationsのページ
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 Amazon.comが米国でホテル予約サービスを開始したと、複数の米メディア(米Wall Street Journal米CNET米VentureBeatなど)が現地時間2015年4月21日に報じた。

 新サービスの名称は「Amazon Destinations」(画面)。Wall Street Journalによると、すでに米北東部、南カリフォルニア、太平洋岸北西部のホテル、イン、B&B(ベッド&ブレックファスト)が登録されており、その数は約150軒。これらは主に小規模の独立系宿泊施設が中心だが、「BEST WESTERN PLUS Royal Oak Hotel」といった大手ブランドホテルもいくつかあるという。

 報道によると、Amazonは2012年から試験的にホテル予約サービスを始めていた。ただしこれは、地域のレストランやイベント、小売店のサービスを安価に提供するクーポン販売事業「Amazon Local」の一環で、主に空室解消を目的に大幅値引きされる宿泊プランが対象だった(関連記事:Amazonがクーポン事業に本格参入、「AmazonLocal」米30都市で開始)。

 新サービスでは、事業者が通常料金の宿泊プランを掲載できるなど、より柔軟に料金設定ができる。Amazon DestinationsはAmazon Localのサービスであることに変わりはないが、サイト内で専用ページを設けることができ、事業者は自社の施設をより目立つよう紹介できるようになったと、Wall Street Journalは伝えている。

 Amazonの広報担当者、Tom Cook氏によると、このサービスは主に近場の短期旅行先の宿を探している人に適しているサービス。掲載される施設については、Amazonの担当者が訪れ、同社が定めるサービス品質基準を満たしていることを確認すると、同氏は話している。