写真●アライドテレシス、マーケティングコミュニケーション部、部長の合原義雄氏
写真●アライドテレシス、マーケティングコミュニケーション部、部長の合原義雄氏
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画面●Envigilantのダッシュボード画面
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 アライドテレシスは2015年4月21日、施設への不正侵入やテロ、自然災害といった物理的な脅威をセンサーを使って検出するシステム「Envigilant」を発売した。ビデオカメラや放射線検出センサーなど4つのセンサーを使って侵入などを解析し、その様子を可視化できる。人が集まる商業施設や交通機関などの需要が大きいとして売り込む。価格は最小構成で1000万円程度から。

 「物理的な脅威への対策ニーズが高まっている」。マーケティングコミュニケーション部の合原義雄部長(写真)は、新製品発売の狙いをこう語る。映像を記録するカメラ、カードリーダーと連携する入退出センサー、放射線を検出するセンサーを活用。さらに現在開発中の生物化学兵器を検出するセンサーも、15年内に提供可能になる見通し。今後、煙や温度、銃の音を検出するセンサーなども順次追加していく。

同社のネット製品やサーバーなどの併用が必須

 センサーデータは、社内ネットに設けた解析サーバーに送信する仕組み。監視のためのソフトを標準機能として用意しており、侵入などされた場合、管理者へのメール通知、外部の運用管理ソフトへのメッセージ通知などができる。なお本システムを使うためには、原則として同社の社内ネット向けの製品やサーバーのための基盤「EtherGRID」などを併用する必要がある。EtherGRIDはPCサーバーやストレージなどをパッケージ化したもの。

 同日開催した報道陣向けの記者会見では、米国とを結んだデモンストレーションを実施。入室権限がない人が会議室に入ると、メールで通知されると同時にダッシュボードと呼ぶ管理画面の表示が緑から赤に変わる様子などが紹介された(画面)。