米Grouponは現地時間2015年4月20日、傘下の韓国EC事業Ticket Monster(TMON)の株式の46%を3億6000万ドルで売却すると発表した。米大手投資会社KKRと中国プライベートエクィティのAnchor Equity Partnersが共同で買い取る。

 GrouponとKKRおよびAnchorとの合意では、TMONの企業価値は完全希薄化ベースで7億8200万ドルと見積もられた。

 手続きは2015年第2四半期に完了する見込みで、株式売却後もGrouponはTMONの株式の41%を維持する。

 3億6000万ドルのうち、Grouponは現金2億8500万ドルを受け取り、残りはTMONに支払われる。Grouponは1億9500万~2億500万ドルの税引き前利益を見込んでおり、株式売却益を一般的事業資金と自社株買い戻しにあてる。同社は3億ドル規模の自社株買い戻しプログラムについて取締役会の承認を得たことを同日発表している。

 KKRとAnchorは、TMONの共同創業者であるDan Shin最高経営責任者(CEO)および経営陣と、事業拡大に向けて密に協力するとしている。

 Grouponは2014年1月にTMONを2億6000万ドルで買収した。英Reutersの報道によると、GrouponはTMONについて戦略的選択肢を探るために複数のアドバイザーを雇用したことを2月に明らかにしていた。

[発表資料(Grouponのプレスリリース)]

[発表資料(Anchorのプレスリリース)]