米Twitterは現地時間2015年4月20日、「Direct Messages(DM)」機能の変更について発表した。フォローし合っている友達以外とも直接メッセージをやりとりできるようになる。

 ユーザーは、自分がフォローしていない相手からもメッセージを受け取れるよう設定できる。また送信者が自分をフォローしているかどうかに関わらず、送られてきたすべてのメッセージに返信できる。

 従来は、自分がフォローしている相手からのメッセージしか受け取れず、自分をフォローしている相手にしかメッセージを送信できなかった。

 今後、AndroidおよびiPhone向けアプリケーションでは、フォローに関係なくメッセージを受信するユーザーのプロフィールページには、DMボタンが表示される。

 これらの変更は、同日より段階的に世界中のユーザーに反映される。Twitterは、ユーザーが関心のある人々や企業とより手軽に直接つながる場所となることを期待し、引き続きDMの改良に取り組むとしている。

 今回の変更によって、企業や政治家などの著名人はこれまでより幅広いフォロワーとやりとりし、ジャーナリストやニュース配信機関は特ダネなどを受け取りやすくなると、米New York Timesは報じている。

 Twitterは2年前にも同様の機能を試験的に導入したが、正式公開することなく、一部の限定テストにとどめていた(米Fortuneの報道)。

 TwitterがこのところDMに注力する背景には、競合メッセージングサービスの成長がある。米Facebook傘下のWhatsAppは4月17日、月間アクティブユーザー(MAU)が8億人に達したと発表した(関連記事:メッセージングアプリ「WhatsApp」、月間アクティブユーザーが8億人に)。Facebookの「Messenger」は、3月時点のMAUが6億人にのぼる。対してTwitterは、2014年末時点のMAUを2億8800万人と報告している。

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