ターボシステムズは2015年4月20日、4Kコンテンツ再生プレイヤー「4K UHD XJive」シリーズの最上位モデル「4K UHD XJive PRO SDIモデル」を開発したと発表した。従来のHDMI出力に加えて、3G-SDI出力が可能。販売パートナーの伊藤忠ケーブルシステムが同日、放送局やプロダクション、大型プロジェクションシステムなどの用途に向けて販売を開始した。

 同シリーズは、ターボシステムズ開発のファームウエアを搭載し、4K(60P)のコンテンツをスムーズに再生可能な「コンパクトで低価格・高性能なプレイヤー」という。USB 10キーボードの簡単な操作により、外付けUSBストレージなどに保存した4Kコンテンツファイルの一覧表示やプレイリスト編集、各種モードの再生(再生/停止、早戻し/送り、スロー/ループ再生など)が可能である。

 上位モデルである「4K UHD XJive PRO」は、業務用映像機器のビデオフォーマットであるXAVC 600Mbpsのサポートに加えて、H.265(HEVC) Main 10 プロファイル(10bit)50Mbps など各種な映像コーデックに対応してきた。オプションでRTP(ユニキャスト/マルチキャスト)、MPEG-Dashなどのストリーミングにも対応する。

 今回の発表は、シリーズ最上位モデルとして、従来のHDMI(最大4K/60p 10bit)出力に加えて、3G-SDI(Serial Digital Interface) 4K QUAD出力を可能にしたもの。HDMI対応の民生用4Kテレビやモニターだけでなく、SDI対応の業務用ディスプレイでの4Kコンテンツ再生が可能となる。

 なお、SDIは、標準画質の非圧縮デジタル映像とデジタル音声を伝送できる規格で、主に業務用ビデオ機器に採用されている。3G-SDIでは、1本のケーブルで3Gb/sの伝送が可能。4K QUADは4本の3G-SDIを束ねて4K出力するモードを指す。

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