米Amazon.comは、Android向けアプリケーションの配信/販売サービス「Appstore for Android」で提供していたお試し機能「Test Drive」を現地時間2015年4月15日をもって廃止したことを明らかにした。
Test Driveは、2011年3月にAppstore for Androidを開設した当時から実装している機能(関連記事:Amazon.com、Androidアプリのオンラインストアを開設、お試し機能付き)。Amazon.comのクラウドコンピューティング上に構築したテスト環境でアプリケーションを起動させることで、ユーザーがアプリケーションを購入する前に動作や操作感を確認できる。
Amazon.comは廃止の理由について、同機能の使用が「著しく減少したため」と述べている。その要因の一つとして、フリーミアム型のビジネスモデルが主流になっていることを挙げた。フリーミアム型では基本機能のアプリケーションを無料で入手して使用できるので、Test Driveで試す必要がない。
Amazon.comによると、これまで1万6000のアプリケーションがTest Driveに対応しているが、この数字は2012年から変わっていない(米TechCrunchの報道)。同機能は米国のみの提供にとどまり、他の地域には展開されなかった。
なお米Googleは異なるアプローチで、ユーザーに試用機会を提供している。「Google Play」では、アプリケーションやゲームを購入してから2時間以内であれば、返品して全額払い戻しを受けられる。
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