エアーは2015年4月16日、クラウドストレージに保管するファイルを暗号化する専用ゲートウエイサービス「airDrive」(図)を無償で提供開始した。Google DriveやBoxなどのWebDAV対応クラウドストレージと、エクスプローラーなどのWevDAVクライアントソフトとの間に入り、WebDAVによるファイルアクセスをリアルタイムに仲介する。この際にファイルを暗号化/復号する。
利用者は、明示的にairDriveあてにWebDAVでアクセスする。アクセス先のairDrive上には、背後のクラウドストレージにつながったフォルダーがある。このフォルダーにファイルを格納すると、暗号化した上でクラウドストレージに保存する。ファイルの実体はバックエンドのクラウドストレージ上にあり、airDrive上にはファイルはない。airDriveのログインIDにつき一つのクラウドストレージを設定する。
airDriveは、エアーが開発/販売しているオンプレミス用のゲートウエイサーバーソフトの「WISE Gateway for Cloud Storage」をクラウド型で提供するサービス。エアーでは、airDriveを無償で提供することによって、ソフトウエアの販促効果を期待するとともに、利用者から広くゲートウエイ機能についての意見を集める意向。