複数の米メディア(PCWorldTechCrunch)が米Instagramのコミュニティガイドライン改訂について報じている。現地時間2015年4月16日に更新されたと見られるコミュニティガイドラインは、画像投稿に関する基準をより詳細に厳しく説明する文章になっているという。

 新ガイドラインでは、「脅迫や嫌がらせとして公開した個人情報、繰り返し発信される望ましくないメッセージは削除される」と警告し、「公共および個人の安全に害が及ぶ深刻な脅威は許可されない」と記述している。

 ヌード画像の投稿を禁じる項目では、削除対象となる画像について「衣服を着けていない臀部のアップの写真」といった具体的な説明を並べるほか、「乳房切除術後の瘢痕や授乳をしている女性の写真は許可される」など、削除対象外の具体例を追加した。

 Instagram公共ポリシー担当ディレクターのNicky Jackson Colaco氏によると、従来のガイドラインで「いじわるしないでください」と言っていたものが「いやがらせは許さない」になったように、より強い口調に変えただけだという。米Wall Street Journalの報道は、英語版コミュニティガイドラインでは、従来4カ所あった「please」が変更後は1つだけに減っていることを指摘している。

 Instagramの親会社である米Facebookも3月に、コミュニティ規定を更新し、通報や削除の対象になる投稿についてより詳細かつ明確に説明する文章にしている(関連記事:Facebook、コミュニティ規定を明確化、政府請求レポート公開)。