写真1●CoNETS代表で光村図書出版 代表取締役社長 常田寛氏
写真1●CoNETS代表で光村図書出版 代表取締役社長 常田寛氏
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 デジタル教科書の共通プラットフォーム開発コンソーシアムであるCoNETS(コネッツ)は2015年4月15日、小学校の指導者向けデジタル教科書とそれを閲覧する専用ビューアーが全国の小学校で利用開始されたと発表した。「インタフェースなどを統一したデジタル教科書の提供は日本初」(CoNETS代表で光村図書出版 代表取締役社長 常田寛氏、写真1)だという。CoNETSは教科書会社12社と日立製作所で構成する。

 4月から利用開始した小学校の数は、教育委員会経由や小学校ごとの場合があるため明確ではないとしながら、目安として約3000校としている。4月末には児童が利用するデジタル教材の提供も開始する予定である。

写真2●CoNETSの提供するデジタル教科書。教材コンテンツとビューアー部に分かれる
写真2●CoNETSの提供するデジタル教科書。教材コンテンツとビューアー部に分かれる
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 CoNETSの提供するデジタル教科書(CoNETS版デジタル教科書)は、教材コンテンツとビューアー部分に分かれており(写真2)、教材コンテンツは教科書会社が開発、ビューアーは日立ソリューションズが開発した(ビューアーは日立製作所に移管)。教材のコンテンツ形式はEPUB3をベースに拡張したもの。現在、標準化を見据え、米国の電子書籍標準化団体の一つであるIDPF(国際電子出版フォーラム)に拡張部分を申請し、登録されている。