MSP(マネージドサービスプロバイダー)事業者のISAOは2015年4月13日、サーバー1台から利用できるMicrosoft Azureの運用監視サービス「くらまねfor Azure」を提供開始した。サーバー数台程度の小規模事業者でも低価格で運用監視サービスを利用できるという。サーバー1台当たり月額2万円(税別、以下同)で、運用または監視サービスを利用できる。

 汎用的な用途をカバーする「標準パッケージ」は、サーバー構成のヒアリングからサーバー構築、運用監視までを一貫して提供する。ネットワーク構築、Active Directory構築、Office 365導入などを個別見積もりで依頼できる。(1)運用サービスと(2)監視サービスについては、それぞれ独立したサービスとして月額制で提供する。

 (1)の運用サービスは、ユーザーの要件に応じてサーバー環境の運用を代行する。バックアップや、サーバーのスケールアウト/アップなど、ヒアリングした内容に合わせて運用スクリプトを作成する形になる。標準的な運用作業に含まれない個別要件についてはオプション費用が発生する。一方、(2)の監視サービスは、オープンソースのZabbixを使って、24時間365日体制で有人監視する。検知内容のエスカレーションや、サービスの動作確認、1次復旧対応などを実施する。

監視に特化して1台当たり費用を下げたメニューも用意

 機能を監視サービスに限定した「監視パッケージ」も用意した。標準パッケージの監視サービスと比べると、仮想サーバー10台までの監視をパック化して最小構成時の費用を上げつつ、1台当たりの価格を抑えた。サーバー10台までを月額9万円(1サーバー当たり9000円)で監視できる。初期費用はサーバー10台までで10万円。

 ISAOは、Microsoft Azureの販売もできる。ISAOは、EA(Enterprise Agreement)契約と呼ぶ、Microsoft Azureを無制限に利用できる包括的なライセンスを企業に販売する。価格は年額制で、初年度は300万円。契約単位は3年間である。一方、サーバー数台などの小規模で利用する場合は、一般的には、Microsoft Azureサイトから分単位の従量制でクレジットカードで購入する。