リクルートホールディングスは2015年4月1日より、新規事業開発機関「Recruit Institute of Technology」(以下RIT)を人工知能(AI)の研究所として再編したと発表した(プレスリリース)。機械学習や自然言語処理の米研究者3人をアドバイザーに迎える。

 リクルートは、中長期の目標として「2020年に総合人材サービス領域でグローバルNo.1、2030年に人材領域・販売促進支援領域でグローバルNo.1」を掲げる。RITでは、人材ビジネスや販促ビジネスの領域を中心に、国内外のグループ事業会社と連携してAIの研究を進める考えだ。

 今回アドバイザーに迎えたのは、機械学習の権威である米カーネギーメロン大学教授のトム・M・ミッチェル氏、情報検索分野に詳しい元・米ワシントン大学教授のオレン・エチオーニ氏、機械学習の一分野であるトピックモデル研究で知られる米コロンビア大学教授教授のデビット・M・ブレイ氏。

 このほかリクルートは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボとスタンフォード大学にそれぞれ客員研究員を派遣し、AI分野の研究を進めているという。MITメディアラボでは、アレックス(サンディ)・ペントランド教授の指導を受けてビッグデータ分析の研究を始めているほか、米スタンフォード大学ではクリストファー・D・マニング教授のもとで自然言語処理研究を行う予定だ。米国やイスラエルのAI関連企業と協業しており、結果について順次報告するという。