図●Tectia SSHの概要(出典:富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ)
図●Tectia SSHの概要(出典:富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ)
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 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2015年4月13日、認証と暗号化によって安全なリモートアクセスを実現するミドルウエア製品「Tectia SSH」()の販売を開始した。開発会社はフィンランドのSSHコミュニケーションズ・セキュリティで、国内総販売代理店はディアイティ(DIT)。富士通SSLは、国内で初めての2次販売代理店となる。提供販売目標は、4年間で2億円。

 Tectia SSHは、商用のSSHミドルウエア製品群である(関連記事:SSHは鍵台帳の管理と暗号の検閲が重要に)。主に三つの製品で構成する。(1)「Tectia SSH Client/Server」は、安全なリモートアクセス手段として、ファイル転送(SFTP)や遠隔ログイン(ssh)のクライアントおよびサーバーソフトを提供する。(2)「Tectia ConnectSecure」は、任意のTCPアプリケーションをSSHでトンネリングする。アクセス透過型で動作するので、既存のアプリケーション環境に変更を加える必要がない。(3)「Universal SSH Key Manager」は、SSH通信で使う公開鍵/秘密鍵のライフサイクルを管理する(関連記事:DIT、SSH公開鍵の把握/管理を容易にするソフトを出荷)。

 価格(税別)は、以下の通り。Tectia SSH Serverは、15万3000円。Tectia SSH Clientは、3万4000円。Tectia ConnectSecureは、12万2000円。Universal SSH Key Managerは、398万円(50サーバー)から。富士通SSLは、大量のサーバーを管理するクラウド事業者や、PCI DSSへの対応が求められるクレジットカード/小売業界を中心に、顧客のセキュリティ要件に合わせてTectia SSHを提案する。ライセンス販売に加えてアセスメント/導入サービスも提供する予定。