写真●lynda.comのWebサイト
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 米LinkedInは現地時間2015年4月9日、プロフェッショナル向けオンライン学習サービス大手の米lynda.com(写真)を買収することで両社が合意したと発表した。LinkedInは総額約15億ドルを現金約52%と株式約48%で支払う。買収手続きは2015年第2四半期(4~6月)に完了する見込み。

 lynda.comはLynda Weinman氏とBruce Heavin氏が共同で1995年に立ち上げた。専門的なスキルの取得を目指すビジネスパーソンに、質の高い豊富な学習コースを英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、日本語で提供している。企業や行政機関、教育機関向けの各種サービスも揃えている。

 LinkedInのJeff Weiner最高経営責任者(CEO)は、「lynda.comが持つ広範なテーマにわたるビデオコンテンツのライブラリーは、人々がキャリアを築く上で必要な技能を開発するのに役立っている」と述べ、lynda.comがLinkedInに加わることで「人々が好機をつかむ方法を大きく変えられる」とした。

 またLinkedInコンテンツ事業部門責任者のRyan Roslansky氏は、「lynda.comとLinkedInの統合により、求職者は希望の土地で職を得るのにどのような技能が必要かすぐに認識し、関連する学習コースの履修へと行動を移すことができる」と述べた。

 LinkedInによれば、lynda.comは当面、従来どおりサービスを継続する。買収完了後、LinkedIn従業員の大部分がLinkedInのコンテンツ事業部門に移籍する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]