図1●三菱電機が発表した不具合発生の対象テレビ機種名の一覧
図1●三菱電機が発表した不具合発生の対象テレビ機種名の一覧
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図2●機種名の調べ方
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 三菱電機は2015年4月9日、同社製液晶テレビ「REAL」シリーズで3月29日に一斉に不具合が発生した事象について、製品の内蔵ソフトウエアに不具合があったことを認め、謝罪する文書をWebサイトに掲載した。4月10日の新聞広告でも同様の「お詫びとソフトウエア更新のお知らせ」を掲載する。4月13日以降に地上・BSデジタル放送の電波を使ってソフトウエア更新を実施し、不具合を修正する。

 対象製品は三菱電機が2010年から2015年3月までに製造した120機種、約168万台である。対象機種名や本体での確認方法なども「お知らせ」に掲載している(図1、図2)。これらの製品では、3月29日に電源が勝手にオフ/オンを繰り返す不具合が起こっていた(関連記事:三菱テレビ「REAL」で電源OFF/ONを繰り返す不具合、配信データに原因)。

 不具合発生の原因は、対象製品の内蔵ソフトウエアにあると判明した。このソフトウエアが3月29日零時から正午ごろにかけて地上・BSデジタル放送の電波を使って配信されていた一部の「特定放送データ」を正常に処理できなかったため、テレビの動作が不安定になる現象が起こった。

 「特定放送データ」は、本来デジタルテレビのソフトウエア更新に使われる。3月29日にはその仕組みがうまく機能せず、逆に不具合を誘発してしまったことになる。