画面●閉鎖中の「トランスコスモス株主ポイント倶楽部」のWebサイト
画面●閉鎖中の「トランスコスモス株主ポイント倶楽部」のWebサイト
[画像のクリックで拡大表示]

 トランスコスモスは2015年4月8日に、同社株主のうち846人分の個人情報が漏洩した可能性があると発表した。既に発表したサンリオなどと同様、株主向け専用サイトの運営委託先であるインベスター・ネットワークス(INV、東京・港区)から情報が漏洩したとみている。

 トランスコスモス広報宣伝部は、「現在INVと共同で事実関係を調査しており、詳細が分かり次第速やかに情報開示する」と説明する。

 トランスコスモスによれば、個人情報が漏洩した可能性があるのは、INVに運営を委託している株主向け専用サイト「トランスコスモス株主ポイント倶楽部」(画面)の登録者全846人分の株主番号・氏名・住所・性別・生年月日・メールアドレス・電話番号。INVから個人情報漏洩の可能性があるとの連絡があり、かつ、ポイント倶楽部に登録しているトランスコスモス社員株主に投資勧誘メールが送られていたことから、INV経由の漏洩の可能性が高いと判断した。

 トランスコスモスは「株主名簿管理人」である三井住友信託銀行に株主名簿の管理を委託しており、他の上場企業と同様に、自社では株主名簿を保有していない。「株主ポイント倶楽部」を立ち上げたのは2014年6月で、「名簿管理人を通じて案内を送付してきた」(トランスコスモス広報宣伝部)。案内を見た一部株主がINVに個人情報を登録しており、それが今回漏洩した可能性が高いとみている。

関連記事: