図●ロート製薬の株主専用メルマガ配信サービス「株主倶楽部」
図●ロート製薬の株主専用メルマガ配信サービス「株主倶楽部」
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 ロート製薬は2015年4月9日、株主の個人情報が漏洩した疑いがあると発表した。同社の株主専用メルマガ配信サービス「株主倶楽部」に登録した株主338人分の個人情報が漏洩した可能性があるとしている()。同社は、インベスター・ネットワークスにサービス運営や情報管理を委託していた(関連記事:株主の個人情報漏洩の可能性が4社1万4333人まで拡大、サンリオ株主向けサイトの委託先が発表)。インベスター・ネットワークスのシステムを通じて、情報漏洩の疑いがあることを発表したのは5社目となる。

 漏洩の疑いがあるのは、「株主倶楽部」の登録株主338人分の株主番号、氏名、住所、性別、生年月日、メールアドレス、電話番号。ロート製薬は登録株主に対して、4月9日中にお詫びと注意喚起のメールを配信するという。現在、「株主倶楽部」の新規登録受け付けは停止している。

 ロート製薬は2014年12月に「株主倶楽部」を開設した。2015年4月7日に登録株主から「投資勧誘メールおよび電話があった」との連絡があり、委託先であるインベスター・ネットワークスに調査を依頼。同社からは、顧客情報を管理するデータベースへの不正アクセスの痕跡は確認されなかったという報告を受けたという。ただ、情報漏えいの可能性はゼロではないと判断し、本日の発表に至ったもようだ。ロート製薬は、インベスター・ネットワークスに継続調査を依頼したとしている。

ロート製薬の発表(2015年4月9日午前11時)