写真1●両サイドがカーブした曲面ディスプレイが特徴の「Galaxy S6 edge」。
写真1●両サイドがカーブした曲面ディスプレイが特徴の「Galaxy S6 edge」。
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写真2●1600万画素のリアカメラと500万画素のフロントカメラを装備。
写真2●1600万画素のリアカメラと500万画素のフロントカメラを装備。
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写真3●プロセッサ(赤枠部分)、NANDフラッシュ(オレンジ枠部分)など主要部品の多くがSamsung製だ。
写真3●プロセッサ(赤枠部分)、NANDフラッシュ(オレンジ枠部分)など主要部品の多くがSamsung製だ。
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写真4●分解の難易度は高く、修理のしやすさは10段階中「3」の評価。
写真4●分解の難易度は高く、修理のしやすさは10段階中「3」の評価。
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 米iFixitは現地時間2015年4月7日、韓国Samsung Electronicsが先月発表したスマートフォン「Samsung Galaxy S6 edge」を分解し、調査した結果を発表した。修理のしやすさについては、10段階中「3」と評価した(値が大きいほど容易)。

 Galaxy S6 edgeは5.1インチの「Super AMOLED」タッチスクリーン(解像度2560×1440ドット、ピクセル密度577ppi)を搭載し、両サイドがカーブした曲面ディスプレイを採用。耐久性を高めるために筐体に「Corning Gorilla Glass 4」を使用している(写真1、関連記事:Samsung、「Galaxy S6」と曲面ディスプレイの「S6 edge」を発表)。

 1600万画素のリアカメラと500万画素のフロントカメラを装備し、Samsung独自の64ビット対応「Exnos7420 」8コアプロセッサ(2.1GHzクアッドコア+1.5GHzクアッドコア)、3GバイトのRAMメモリーを備える。内蔵ストレージは32Gバイト、64Gバイト、128Gバイトの3種類。microSDスロットは省いた(写真2)。

 iFixitの分解調査では32Gバイトモデルを使用した。プロセッサ、NANDフラッシュ、LPDDR4メモリーなど主要部品の多くがSamsung製で、そのほか米InvenSenseのジャイロや、米Skyworks、米Broadcom、米Avagoの半導体チップなどが採用されている(写真3)。

 バッテリー容量は2600mAhと、前モデル「Galaxy S5」の2800mAhから縮小した。

 曲面ディスプレイのガラスは3次元熱成形と呼ばれる方法で製造されており、通常の平面ガラスの約8倍コストがかかる。iFixitは、Galaxy S6 edgeのディスプレイガラスの製造コストを26ドルと見積もっている。

 そのほかiFixitは、Galaxy S6 edgeの背面カバーが粘着剤でしっかり固定されて開けにくいこと、バッテリーの交換が非常に困難であること、修理の際にはディスプレイを割ってしまう可能性が高いことなどを指摘している(写真4)。

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