米ミランティスの日本法人であるミランティス・ジャパンは2015年4月7日、プライベートクラウドの開発者/運用者に向けて、クラウド運用ソフト「OpenStack」の使い方を学べる実践型のトレーニングコース「OpenStack Bootcamp」を提供開始すると発表した。全3コースで構成し、5月26日から開催する。ユーザーが指定する日程に合わせて1クラス最大15人までのプライベートトレーニングを提供することも可能。

 OpenStackは、オープンソースのクラウド運用ソフトの一つである。これらのクラウド運用ソフトを使うと、サーバーやネットワーク、ストレージなどで構成するシステム一式の環境を、仮想化技術を利用して一挙に構築できる。米ミランティスはOpenStackの教育サービスや構築サービスなどを手がけるベンダーで、2015年2月に日本法人を設立している(関連記事:OpenStackベンダーの米ミランティスが日本法人設立、CTCとリセラー契約)。トレーニングコースのOpenStack Bootcampを受講すると、OpenStackを使ってプライベートクラウドを構築/運用できるようになるという。

 トレーニングコースの特徴は、内容の60%以上を体験学習型のハンズオン形式としたこと。これにより、忙しい技術者が実践的な技術を短期間で習得できるとしている。また、ベンダー固有の機能や技術を一切含まない100%ピュアなOpenStack技術を対象としている点も特徴である。半年に1回のOpenStackのメジャーリリースに追従する形で、トレーニングコースの内容をバージョンアップする。

 全3コースの内容と所要日数、価格などはの通り。

表●OpenStack Bootcampの概要
コース名OpenStack
Bootcamp I
(OS100)
OpenStack
Bootcamp I
と認定試験
(OS110)
OpenStack
Fundamentals
(OS50)
対象ユーザーシステム管理者
IT技術者
セールスエンジニア
プロジェクトマネージャー
事業開発者
受講条件Linuxコマンドラインの使用経験
仮想化概念の理解
ネットワーキング概念の理解
特になし
所要日数3日間4日間1日間
価格(税別)22万円27万円7万円
コース概要OpenStack全体の構成やコンポーネントの相互作用を理解し、OpenStack管理者に必要な基礎知識を習得する。各受講者ごとにOpenStack環境を提供し、GUI(Horizonなど)やコマンドラインで実際に操作するOpenStack Bootcamp I(OS100)の3日間のハンズオントレーニングにOpenStack管理者認定試験を組み合わせたコース。4日目に3時間のハンズオン試験を行い、OpenStackでプライベートクラウドを作成/構成/管理する能力を確認する。合格者にはプロフェッショナル・レベル(MCA200)認定資格を提供する約8時間の講義とハンズオンによってOpenStack技術の概要を理解する