米Microsoftは、新たな自閉症者雇用プログラムを試験的に実施する。米ワシントン州レドモンドの本社において、複数のフルタイム従業員として自閉症者を採用する。

 同テストプログラムは、同社Worldwide Operations部門コーポレートバイスプレジデントのMary Ellen Smith氏が現地時間2015年4月3日に公式ブログに投稿した記事で明らかにしていたもの。同氏は、自閉症と診断された19歳の子どもの母親でもあり、国連が「世界自閉症啓発デー」に定めた4月2日に、ニューヨーク市で開催された国連のイベントに出席した。

 Microsoftは、社内における多様性推進の一環として、自閉症者の正社員採用に焦点を当てた取り組みを進める。自閉症スペクトラムの診断を受けた人々を多数雇用している、デンマークSpecialisterneと協力する。

 Smith氏は、「自閉症の人々は、驚くべき記憶力を持つ人、数学やコードに長けている人など、それぞれ異なる能力を備え、Microsoftが常に確保したいと考える才能の人材プールだ」と述べている。

 米メディア(Mashable)によると、ドイツSAPも2013年にSpecialisterneと提携し、同様の雇用育成プログラムを発表している。

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