米Microsoftの幹部が、将来的にWindows OSをオープンソース化する可能性を示唆したと、米WIREDをはじめ複数の米メディア(InfoWorldなど)が現地時間2015年4月3日までに報じた。

 米カリフォルニア州サンタクララで先週開催されたカンファレンス「ChefConf」のパネルディスカッションで、司会進行役であるWired編集者が「いずれWindowsがオープンソース化されることはあるか」と質問したところ、MicrosoftのWindows Azure部門テクニカルフェローであるMark Russinovich氏が「当然ありうる」と答えたという。

 Russinovich氏は、「今や非常に多くの企業、多くの当社顧客がオープンソースに依存しており、Microsoftも受け入れるべきだ」と述べ、すでに同社のクラウドサービス「Azure」でオープンソースが利用可能であるのに加えて、さらにWindowsをオープンソースソフトウエアにする可能性はあるとした。

 Windows事業は四半期当たり約40億ドルを創出しており、MicrosoftがすぐにWindowsを無償公開することは考えられない。しかし、Windowsのオープンソース化はMicrosoftの他の製品の販売拡大にもつながると、Wiredは指摘している。

 また、Microsoftの収益はオンラインサービスや企業向け事業が占める割合が増しており、「10年以内にWindowsをオープンソース化する可能性はかなり高い」とする米IDCのAl Gillenバイスプレジデントの意見を、米PCWorldは伝えている。