米Appleが2015年秋に発売する「iPhone」の次期モデルは、過去最大規模の変更が施されると複数の米メディア(AppleInsiderCNET9to5Macなど)が現地時間2015年4月3日までに報じた。

 それによると、Appleは次期iPhoneに「Force Touch(感圧タッチ)」技術を採用するという。Force Touchは、すでに13インチ「MacBook Pro」の新モデルや、4月10日に発売する「MacBook」の新モデル、4月10日に展示と予約受付を開始する「Apple Watch」に搭載されている技術。指先で軽く触れるタップと、強く押すプレスの違いを感知する。この報道に先立ち、米Wall Street Journalは関係筋の話として、Appleは次のiPhoneにForce Touchを搭載すると伝えていた(関連記事:Apple、「Force Touch」を次期iPhoneに搭載か)。

 だが、Apple製品の市場動向に詳しい台湾KGI Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Kuo氏によると、iPhoneの次期モデルに搭載されるForce Touchは、圧力を直接感知するのではなく、スクリーンに触れる指の面積を測り、軽いタッチと区別するという。現行のiPhoneにも指の面積をある程度認識する機能が備わっているが、次期モデルは専用のセンサーを用い、より正確に判断できると、9to5Macは伝えている。

 またAppleInsiderによると、Ming-Chi Kuo氏は顧客向けに出した調査ノートの中で、「Force Touchの採用により、次期iPhoneはそのユーザーインタフェースがこれまでになく著しく変化する」と報告している。その変化の度合いが大きいため、Appleは現行iPhone 6の後継となる次期モデルの名称を「iPhone 6s」ではなく「iPhone 7」とする可能性があると同氏は報告している。ただし、画面サイズについては、現行モデルと同じ4.7インチと5.5インチが用意されると同氏は見ている。iPhoneの次期モデルについては、4インチの新モデルも登場するとの観測が出ているが、同氏によるとその可能性は低いという。むしろ「iPhone 5c」の本体背面をプラスチック素材に変更した低価格エントリーモデルが登場する可能性があると同氏は述べている。