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 ヤマハは2015年4月3日、iPhone/iPad向け歌声合成アプリ「Mobile VOCALOID Editor」を同日発売したと発表した。2010年発売のiPhone/iPadアプリ「iVOCALOID」シリーズと比べて最大小節数・トラック数、歌声調整パラメーターの種類、使用可能な音域などを大幅に強化し、本格的な歌声制作が可能。App Storeのダウンロード価格は4800円。4月13日まで期間限定セール価格3600円で販売する。

 パソコン版「VOCALOID4 Editor」とほぼ同等の機能を搭載。使用可能音域はC-2~G8、トラック数は最大16トラック、最少分解能は4分音符の480分の1、小節数は最大511小節(近日中に最大999小節にアップデート予定)、歌声調整パラメーター数は10種類。また、複数の歌声ライブラリを使用したり、iTunesで管理する音楽データや内蔵マイクなどを使った外部入力をオーディオトラックに使うことができる。

 入力インタフェースは、パソコン版と同じピアノロールでのトラック入力のほか、アプリ内蔵のソフトウエア鍵盤からのリアルタイム入力やステップ入力、iOSに対応したMIDI機器を接続しての入力に対応する。制作した楽曲データは、ミックスダウンしてオーディオファイルとして書き出せる。

 このほかにも、クラウドサービス「ボカロネット」を利用することで、VOCALOID4 EditorやiVOCALOIDシリーズなどとVOCALOID形式データファイル(vsqxファイル)を共有することができる。対応機種はiOS 7.1.2以降のiPad(第4世代)/iPad Air/iPad Air 2/iPad mini 2/iPad mini 3、iPhone 5s/5c/6/6 Plus。

 歌声ライブラリは「VY1_Lite」がアプリに付属。その他のライブラリは、アプリ内ストアからダウンロード購入することが可能。各ライブラリには、人気VOCALOIDクリエイターが制作したデモ曲データを同こんする。ダウンロード価格は各1200~2400円。