スマOFFで無償提供する「Acer Liquid Z200」
スマOFFで無償提供する「Acer Liquid Z200」
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 ブックオフコーポレーションは2015年4月1日、1月末に始めたMVNO(仮想移動通信事業者)サービス「スマOFF」の内容を改善したと発表した。サービスの加入者にスマートフォンを無償提供する条件を緩和し、従来は「2年」だった契約期間の縛りを撤廃した。違約金なしで解約でき、手軽にスマホを始められる点を訴求して、「お試しスマホキャンペーン」と銘打った店頭での販売強化も行う。

 ブックオフは2007年以降に販売された中古携帯電話の買い取りを強化するためMVNOに参入した。買い取り対象の端末を売却すると、売却代金とは別にスマホ無償提供のクーポン券を発行することが売り物だ。クーポンをスマOFF加入時に行使すると、台湾エイサー製の入門機「Acer Liquid Z200」(販売価格1万円)が無償で手に入る。

 しかし、「買い取り代金のほかにスマホも提供する」という売りにもかかわらず、加入者獲得は振るわず、端末買い取りの活性化につながらなかった。ブックオフは、その原因が、端末無償提供の条件に2年間の契約縛りを設け、途中解約には1万円の違約金を課した点にあったと判断。「ブックオフの格安スマホサービスの設計は間違っていた」(事業開発部)として、早くもサービスのてこ入れに動いた。

 違約金廃止は、過去の加入者にもさかのぼって適用する。また、Acer Liquid以外の端末に差し替えて使うユーザーの使い勝手を考慮して、提供するSIMの寸法を標準型からmicroSIMに変更する改善も実施した。利用している加入者は、4月中に申し込めば無償でSIMを交換できる。