写真1●マネーフォワードが提供する「MFクラウド給与」の画面
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写真2●マネーフォワードの山田一也社長室長
写真2●マネーフォワードの山田一也社長室長
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 クラウド型会計ソフトのマネーフォワードは2015年3月30日、給与計算ソフトの「MFクラウド給与」のベータ版のサービスを開始した(写真1)。当面の間、全機能を無料で提供する。夏頃に正式版に移行。従業員数に応じた月額課金を予定している。

 従業員数100人程度以内で、給与計算に精通した事務担当者を置きにくいような中小・零細事業者を主な顧客として想定する。製品企画を担当した山田一也社長室長は「既存のインストール型給与計算ソフトは設定項目が多くて、初心者には使いづらい。専門知識がない人でも迷わず給与計算業務を行えるよう、設定項目を絞り込んだ」と説明する(写真2)。

 MFクラウド給与は、チュートリアルに沿って10項目前後を入力するだけで、基本給与を計算。画面の指示に従って、事業所の業種や社会保険の種類、従業員の生年月日や入社年月日、給与支給形態などを設定すれば計算が完了し、給与明細を出力できる。制度変更に伴う保険料率や所得税率などの変化にも、自動的に対応する。

 クラウド型会計ソフト市場では、freee(フリー)も「クラウド給与計算ソフト freee」を提供している(関連記事:クラウドで制度変更に自動対応、freeeが中小向け給与計算ソフトの正式版)。