“格安SIM”を提供するMVNO各社が、2015年4月1日から料金据え置きで高速データ通信の月間通信容量を増量する。各社とも、既存の契約ユーザーに対して自動的に変更を適用するとしている。

 インターネットイニシアティブは4月1日から、MVNOサービス「IIJmio高速モバイル/Dサービス」のすべての料金プランで、高速データ通信の通信容量を増量。「ミニマムスタートプラン」の月間通信容量を2GBから3GBへ、「ライトスタートプラン」は4GBから5GBへ、「ファミリーシェアプラン」では7GBから10GBへ拡大する(表1)。

表1●IIJmio高速モバイル/Dサービス(料金はすべて月額、税別)
プラン名音声通話SIMデータSIM
(SMS有り)
データSIM
(SMS無し)
高速通信容量
3月31日まで ⇒ 4月1日から
ミニマムスタートプラン1600円1040円900円2GB/月3GB/月
ライトスタートプラン2220円1660円1520円4GB/月5GB/月
ファミリーシェアプラン3260円から2700円から2560円7GB/月10GB/月

 フュージョン・コミュニケーションズが提供するMVNOサービス「楽天モバイル」も、4月1日から高速データ通信の通信容量を拡大する(表2)。通信容量の変更に合わせて、プラン名も「2.1GBパック」→「3.1GBパック」、「4GBパック」→「5GBパック」、「7GBパック」→「10GBパック」へ変更する。

表2●楽天モバイル(料金はすべて月額、税別)
プラン名
(3月31日まで⇒4月1日から)
音声通話SIMデータSIM
(SMS有り)
データSIM
(SMS無し)
高速通信容量
(3月31日まで⇒4月1日から)
ベーシックベーシック1250円645円525円なしなし
2.1GBパック3.1GBパック1600円1020円900円2.1GB3.1GB
4GBパック5GBパック2150円1570円1450円4GB5GB
7GBパック10GBパック2960円2380円2260円7GB10GB

 NTTコミュニケーションズのMVNOサービス「OCN モバイル ONE」も同様に、4月1日からの通信容量の変更に合わせて、プラン名を「70MB/日」→「110MB/日」、「100MB/日」→「170MB/日」、「2GB/月」→「3GB/月」、「4GB/月」→「5GB/月」に変更する。最大通信速度500キロビット/秒の「500kbps」プランは名称を据え置き、通信容量は7GBから15GBへ拡大する(表3)。

表3●OCN モバイル ONE(料金はすべて月額、税別)
プラン名
(3月31日まで⇒4月1日から)
音声通話SIMデータSIM
(SMS有り)
データSIM
(SMS無し)
高速通信容量
(3月31日まで⇒4月1日から)
70MB/日110MB/日1600円1020円900円70MB/日110MB/日
100MB/日170MB/日2080円1500円1380円100MB/日170MB/日
2GB/月3GB/月1800円1220円1100円2GB/月3GB/月
4GB/月5GB/月2150円1570円1450円4GB/月5GB/月
500kbps500kbps2500円1920円1800円7GB/月15GB/月

 ニフティも、4月1日から同社のMVNOサービス「NifMo」の月間通信容量を増やし、併せてプラン名を「2GBプラン」→「3GBプラン」、「4GBプラン」→「5GBプラン」、「7GBプラン」→「10GBプラン」へ変更する(表4)。

表4●NifMo(料金はすべて月額、税別)
プラン名
(3月31日まで⇒4月1日から)
音声通話SIMデータSIM
(SMS有り)
データSIM
(SMS無し)
高速通信容量
(3月31日まで⇒4月1日から)
2GBプラン3GBプラン1600円1050円900円2GB3GB
4GBプラン5GBプラン2300円1750円1600円4GB5GB
7GBプラン10GBプラン3500円2950円2800円7GB10GB

 ビッグローブは、4月利用分から、「エントリープラン」で2GBから3GBへ、「ライトSプラン」で5GBから6GBへ、月間通信容量を増やす。ただし、同社のシステム側で通信容量拡大に対応するのが4月17日以降になるため、例えばエントリープランの契約者が4月17日までに2GBを超えて利用した場合、4月17日までは通信速度が制限される。併せて、4月利用分から直近72時間の通信容量超過による通信速度制限を撤廃する(表5

表5●BIGLOBE LTE・3G(料金はすべて月額、税別)
プラン名音声通話SIMデータSIM
高速通信容量
3月利用分 ⇒ 4月利用分
エントリープラン1800円900円2GB/月3GB/月
ライトSプラン2405円1505円5GB/月6GB/月

 そのほか、ソネットの「PLAY SIM」、ハイホーの「hi-ho LTE type Dシリーズ」なども、4月1日から月額利用料金据え置きで通信容量を拡大する。

 月間通信容量をそのままに、月額料金を値下げする会社もある。U-NEXTの「U-mobile」では、4月1日からプラン毎に料金の値下げ、通信容量の増量を実施する。プラン名「ダブルフィックス」で1GBを超過した場合の料金を、データSIMで月額1680円から月額900円へ、音声通話SIMでは月額2480円から月額1780円へそれぞれ値下げする(料金は税別)。また、データSIM/音声通話SIMともに、通信容量3GBのプランを料金据え置き5GBへ増量。音声通話SIMの通信容量1GBプランを、料金据え置きで3GBへ増量する。

■変更履歴
記事公開時、NifMoの音声通話付き10GBプランを2500円としていましたが、正しくは3500円です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/04/02 20:30]