米Adobe Systemsは現地時間2015年3月30日、デザインカンプ作成アプリケーション「Adobe Comp CC」を公開したと発表した。すでに米Appleの「App Store」を通じて「iPad」向けアプリケーションを無償提供している。現時点で日本語には対応していない。

 Adobeは、昨年10月に開催した「Adobe MAX」カンファレンスにおいて、「Project LayUp」の開発コード名で同アプリケーションのスニークプレビューを行っていた。

 Comp CCを使用するには、同社のクリエイター向けクラウドサービス「Creative Cloud」に会員登録する必要がある。

 Comp CCはiPadのユーザーインタフェースに最適化されており、画像ボックスやテキストボックスの作成などが簡単な指先のタッチ操作で実行できる。デザイナーは、iPad上でComp CCを使ってデザインプロジェクトを開始し、Creative Cloudの「InDesign CC」「Photoshop CC」「Illustrator CC」アプリケーションで閲覧および編集可能なネイティブファイルとして書き出して、それをもとに、デスクトップパソコンで各アプリケーションを用いて高品質の作品を仕上げられる。

 Creative Cloudのアセットライブラリー「Creative Cloud Libraries」を読み込んで共通の写真、カラー、ブラシ、シェイプ、フォント、テキストスタイル、グラフィックスを利用できるため、アプリケーション間およびデバイス間でスムーズに作業を移行できる。

[発表資料へ]