写真1●アマゾン データ サービス ジャパン技術本部エンタープライズソリューション部の片山暁雄部長
写真1●アマゾン データ サービス ジャパン技術本部エンタープライズソリューション部の片山暁雄部長
[画像のクリックで拡大表示]

 アマゾン データ サービス ジャパンは2015年3月30日、法人向けパブリッククラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」の日本における概況に関する説明会を開いた。AWSの導入を後押しするため、独自のコンサルティングサービスに注力する方針を説明。メールサービス「Amazon WorkMail」など新しいサービスメニューの開発・投入状況についても語った。

 同社技術本部エンタープライズソリューション部の片山暁雄部長(写真1)は、「AWSプロフェッショナルサービス」と呼ぶコンサルティングサービスについて説明した。同社のコンサルタントがAWSの活用を支援するサービスを有償(時間課金)で提供している。

 片山部長は、「AWSに関連するプロジェクトを支援するための多岐にわたる内容を提供している。AWSの活用につなげる内容に特化しているので、コンサルティング料金自体は手ごろに設定している。とても引き合いが多く、今もコンサルタントを増員しているところだ」と説明した。

日通やNTTドコモがコンサルティングを利用

写真2●日本通運が「AWSプロフェッショナルサービス」を活用
写真2●日本通運が「AWSプロフェッショナルサービス」を活用
[画像のクリックで拡大表示]

 片山部長は、日本企業3社が実際にサービスを利用した事例について述べた。日本通運は2013年から長期的にAWSプロフェッショナルサービスを活用し、現在進めている業務系システムのパブリッククラウドへの全面移行について支援を受けているという(写真2、関連記事:ローソンや日通がAWSへ全面移行、AWS Summitで明らかに)。

 旭硝子は欧州SAPのERPパッケージの開発環境と本番環境を共にAWS上で稼働させるため、運用標準確立の観点からAWSプロフェッショナルサービスを利用しているという。

 NTTドコモは、主にセキュリティに関してAWS利用ガイドラインを策定するために、AWSプロフェッショナルサービスの支援を受けたという。ドコモは、この過程で得たAWS活用ノウハウを「ドコモ・クラウドパッケージ」として外販している(関連記事:なぜドコモがAWSを“担ぐ”のか? 「ドコモ・クラウドパッケージ」の真の狙い)。