特許庁は、基幹系システム刷新計画の意見募集に向けた説明会を2015年4月9日に実施する(特許庁のリリース)。参加者にアーキテクチャー仕様書案など4点の資料を公表し、改善提案などの意見を求める。

 特許庁は、2017年度から基幹系システムを段階的に刷新し、2022年度までに完了させる考え(ITpro関連記事:特許庁がシステム刷新に再挑戦、足かけ8年の巨大プロジェクトをスタート)。新システムのアーキテクチャーや移行方針を事前に公表して意見を求めることで、システム調達仕様書の品質を高めるとともに、幅広いITベンダーに入札への参加を促す。

 意見募集の対象になる案は、「特許庁アーキテクチャ標準仕様書」「方式審査システム概念設計書」「特実審査周辺システム概念設計書」「特許庁システム移行方針書」の4つ。説明会の参加者に電子媒体で配布する。意見の提出は説明会への参加が必須で、提出期限は2015年5月11日である。

 特許庁は、集めた意見を基に案を修正し、各案の完成版を2015年8月に公開する。2016年4月までに一部システムの調達仕様書を作成し、調達手続きに入る考えだ。