米FacebookのMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)は現地時間2015年3月26日、無人飛行機を用いたインターネット接続網構築プロジェクトのテストを実施したことを明らかにした。Facebookの公式アカウントから飛行中の機体の画像を投稿し、英国での第1回テスト飛行が「無事に完了した」と報告している。

 同プロジェクトは、Facebookが中心となって立ち上げたインターネット普及促進を目指す世界的共同体「internet.org」の取り組みの一つで(関連記事:Facebook、無人機や衛星によるネット通信網構築の研究チームを新設)、現在インターネット接続環境を持たない地域の人々に、上空からアクセス手段を届けようというもの。

 Zuckerberg氏によると、無人機の最終デザインは翼幅が「Boeing 737」より大きく、重量は自動車1台分より軽いものになる。翼に設置された太陽光電池パネルによって駆動し、燃料補給することなく高度約6万フィート(約1万8000メートル)以上を数カ月間飛行可能という。

 複数の米メディアの報道(EngadgetMashable)によると、FacebookのMike Schroepfer最高技術責任者(CTO)が、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された開発者会議「F8」で「Aquila」(開発コード名)と名付けられた無人飛行機のテスト飛行の画像を披露した。同社の計画では約1000機のAquilaを飛ばして上空に高速接続網を構築する。

■変更履歴
公開当初、本文3段落目で「高度約6万フィート(約1800メートル)」とあったのは、正しくは「高度約6万フィート(約1万8000メートル)」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2015/3/30 9:50]