SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)について講義するのは高校生、その講義を聞くのは教職員――。そんなイベント「高校生によるSNS講座」が2015年3月26日、神奈川県で開催された(写真1)。主催は神奈川県教育委員会。公立・私立の高等学校・中等教育学校・中学校・小学校・特別支援学校の教職員に対して、SNSの利用実態を説明したり、SNSに関する質問に答えたり、さらにはLINEのグループトークを体験してもらったり、といった内容で、関係者を含め100人近くが高校生の話に熱心に耳を傾けた。

写真1●神奈川県教育委員会が主催した「高校生によるSNS講座」
写真1●神奈川県教育委員会が主催した「高校生によるSNS講座」
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 同イベントは、神奈川県内在住・在学の高校生で構成し、県政への質問や提言をする場である「かながわハイスクール議会」での提案に端を発したもので、高校生と教職員がともに議論し、高校生のSNS利用実態を理解し、教職員に対して情報モラル指導に必要な知識や技能を身に付けてもらうことを目的としている。高校生にとっては、「先生がSNSのことを分かってくれて、そしてSNSの相談に乗ってくれる」ような状況作りを目指している。公立・私立の高校1・2・3年生24人で構成する「高校生による情報議会」が企画を練り、講義に臨んだ(写真2、当日の高校生参加者は22人)。

写真2●公立・私立の高校1・2・3年生24人で構成する「高校生による情報議会」が企画を練り、講義に臨む
写真2●公立・私立の高校1・2・3年生24人で構成する「高校生による情報議会」が企画を練り、講義に臨む
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