「freetel」ブランドで格安スマートフォンを販売するプラスワン・マーケティングは2015年3月26日、10円/30秒で音声通話ができるサービス「通話料いきなり半額」を発表した。大手家電量販店やパソコン店で製品パッケージを4月2日から販売する(写真1)。音声通話をよく使う人は料金が高くなりやすいという格安スマホの弱点を埋めるサービスを提供することで、同社のブランド力向上やスマホの販売強化を狙う。
格安スマホの通話料金は一般に20円/30秒。同サービスでは、これと比べて半額とした。利用する際には専用アプリを使う(写真2)。アプリが事業者識別番号(プレフィクス)を付けて発呼し、独自の音声通話網を経由して相手とつなぐ。
店頭で販売する製品パッケージの価格は390円で、500円分の無料通話分を含む。アプリをGoogle Playでダウンロードすることも可能。この場合アプリの代金は無料で、無料通話分はない。通話料金は、クレジットカードかコンビニエンスストアで支払う。
同様のサービスとしては楽天/フュージョン・コミュニケーションズの「楽天でんわ」があるが、店頭でパッケージを購入できる点、コンビニエンスストア払いができる点に違いがあるという。
低価格のサービスやスマホ本体を提供することで「ユーザーの選択肢の幅を広げたい」(増田薫代表取締役)と意気込む。増田氏は、かつてデルで携帯電話事業を手がけていた。独立後、2013年に9980円のSIMロックフリースマホを発売、2014年には7色のカラーバリエーションを持つモデルなど製品を拡充した。
2015年夏までにはWindows Phoneを搭載したモデルも発売する(写真3)。