写真●2015年4月1日付でNECパーソナルコンピュータ 代表取締役社長 兼 レノボ・ジャパン 代表取締役社長に就任する留目真伸氏(左)、2社の現社長 兼 Lenovo NEC Holdings B.V. CEOのロードリック・ラピン氏(右)
写真●2015年4月1日付でNECパーソナルコンピュータ 代表取締役社長 兼 レノボ・ジャパン 代表取締役社長に就任する留目真伸氏(左)、2社の現社長 兼 Lenovo NEC Holdings B.V. CEOのロードリック・ラピン氏(右)
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 NECパーソナルコンピュータとレノボ・ジャパンは2015年3月26日、4月1日付で2社の社長に就く留目真伸氏(写真左)の就任記者会見を開催した。会見の席で、留目新社長は、「2015年はスマートフォン参入元年になる」と宣言。2015年中に、国内スマートフォン市場へ参入する予定であることを明らかにした。併せて2015年後半に、米IBMから買収したx86サーバー製品の国内生産を開始すると発表した。

 NECと中国レノボは、2011年に両社のPC事業を統合した合弁会社「Lenovo NEC Holdings B.V.」を設立。NECパーソナルコンピュータとレノボ・ジャパンはLenovo NEC Holdings B.V.の子会社にあたり、親子3社で事業グループ「NEC レノボ・ジャパン グループ」を構成する。2013年から、ロードリック・ラピン氏(写真右)が3社の社長として、NEC レノボ・ジャパン グループをワントップで経営してきた。

 4月1日付で、留目氏がNECパーソナルコンピュータ 代表取締役社長 兼 レノボ・ジャパン 代表取締役社長に就任する。Lenovo NEC Holdings B.V.のCEOにはラピン氏が留任。NEC レノボ・ジャパン グループのグローバルでの経営トップはラピン氏、日本での経営トップが留目氏という体制だ。ラピン氏は、4月1日以降、レノボ・グループ バイスプレジデント、レノボアジアパシフィック地域担当プレジデントを兼任する。

 留目新社長は、就任会見の席で、「2015年度はスマートフォン参入元年になる」と発言。2015年半ばから後半にスマートフォンを国内市場向けに投入する予定であることを明らかにした。

 レノボは、2014年に米グーグル傘下の携帯端末メーカー、モトローラ・モビリティを買収している。モトローラブランドとLenovoブランドのどちらで国内参入するのかについては、留目氏、ラピン氏ともにコメントしなかった。OSの種類も同様に明言を避けた。

 併せて、2015年後半より、米IBMから買収したx86サーバー製品のうち、1Uラックサーバー「System x3550」および2Uラックサーバー「System x3650」について、NECパーソナルコンピュータの米沢事業場で国内生産を開始すると発表した。国内工場でCTO生産(受注仕様生産)を行うことにより、従来2週間から3週間掛かっていた納期が、最短5営業日に短縮されるとする。