写真1●SAS Customer Intelligence 6.4の特徴
写真1●SAS Customer Intelligence 6.4の特徴
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●Customer Disicion Hubの概念図
写真2●Customer Disicion Hubの概念図
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●マーケティングシナリオをGUIで組み立てる
写真3●マーケティングシナリオをGUIで組み立てる
[画像のクリックで拡大表示]

 SAS Institute Japanは2015年3月26日、顧客分析/統合マーケティング向けソリューション「SAS Customer Intelligence 6.4」を発表した(写真1)。オムニチャネルマーケティングを実現するためのプラットフォームと位置付け、各種機能をWebブラウザー上の統一的なユーザーインタフェースで使えるようにした。金融機関など、オムニチャネルマーケティングに取り組む企業に向けて売り込む。

 新製品の発表会で同社が説明したのは、オムニチャネルを実現するための新コンセプト「Customer Decision Hub」(写真2)。Webサイト、メール、スマートフォンアプリなど各種のチャネルを連携させた効果的なマーケティングシナリオを、マーケティング担当者などが自ら組み立て設定できるようにするものだ(写真3)。ソリューションコンサルティング第一本部 Customer Intelligenceグループの小笠原英彦部長は「インバウンドとアウトバウンドを問わず、チャネル横断でシナリオを実装できる」と話す。

 Customer Decision Hubのプラットフォームとなるのが、SAS Customer Intelligence。マーケティング活動を自動化する「SAS Marketing Automation」、顧客ごとに適切な応答を判断する「SAS Real-Time Decision Manager」、マーケティング活動を最適化する「SAS Marketing Optimization」などの製品群で構成される。最新バージョンの6.4では、統一されたユーザーインタフェースでこれらの機能を扱えるようにした。これにより、マーケティング活動全般を効果的に行えるとする。

 マーケティングオートメーションの分野では、SASの製品は既に「3000以上のマーケティング部門に導入されている」(執行役員 マーケティング本部 兼 ビジネス推進本部 北川裕康本部長)という(関連記事:「マーケティングオートメーション」で成熟市場を開拓、製品・サービスの強化相次ぐ)。Customer Decision Hubという新コンセプトを打ち出し、さらなる導入拡大を目指す。