米Googleは現地時間2015年3月24日、新たな最高財務責任者(CFO)に米Morgan StanleyのCFOであるRuth Porat氏を迎えると発表した。

 Googleでは、現CFOのPatrick Pichette氏が辞任する意向を今月初めに示しており(Pichette氏のGoogle+アカウント)、Porat氏はPichette氏の後継として5月26日に就任する。

 Porat氏は、1987年にMorgan Stanleyに入社し、投資銀行部門副会長、金融機関担当グループのグローバル責任者、技術業界向け投資銀行業務の共同責任者などを歴任。米Amazon.comや米eBayなど多くのIT企業の新規株式公開(IPO)を支援した。金融危機の際には米財務省やニューヨーク連邦準備銀行に助言を行った。

 Google共同設立者兼CEOのLarry Page氏は、「彼女のようにクリエイティブかつ経験豊富で、運営上強力な幹部が参加することは我々にとって極めて幸運なことだ」と述べた。

 近年、技術企業がウォール街から財務担当者を雇う傾向が見られる。例えば米TwitterのAnthony Noto CFOは元米Goldman Sachsグループのアナリストだ。米SquareのSarah Friar CFOもGoldman Sachsに長年勤務した経歴を持つ。また、米Snapchatは元スイスCredit Suisseグループのバンカー、Imran Khan氏を戦略責任者に起用している(米Wall Street Journalの報道)。

 Porat氏は4月末にMorgan StanleyのCFOを退任する。Porat氏の後任には、世界金融機関担当共同責任者のJonathan Pruzan氏が就く(米Forbesの報道)。

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