米Appleは2015年4月24日に、5年ぶりの新カテゴリー製品「Apple Watch」を発売するが、同社の直営店「Apple Store」はその販売開始に向けて着々と準備を進めているようだ。米9to5Macは事情に詳しい関係者の話として、Apple Watchに伴い、Apple Storeには新たな予約システムやスタッフ体勢が導入されると、伝えている。

 Appleは4月10日からApple StoreでApple Watchを陳列し、顧客が手にとって試せるようにする。これは予約制で、顧客1人当たりに割り当てられる時間は15分間となる。予約がなくても試すことは可能だが、その場合時間が短くなったり、待ち時間が長くなったりするという。また試着の際に好みのモデルとバンドを予約し、4月24日の発売日当日に受け取ることも可能。発売日当日は、事前予約なしの顧客にも販売できるよう在庫を用意すると、9to5Macは伝えている。

 Apple Storeの各店舗にはApple Watch陳列用のテーブルが設置され、その周りには端末を手にとり、試着したりできるステーションと呼ばれるスペースが10カ所以上設けられる。Apple Storeではこのテーブルを4月9日の夜に設置し、従業員はその間、販売のトレーニングを受けるという。

 このほか、目的が違う顧客にそれぞれ対応できるよう、Appleは店舗スタッフを4つのグループに分ける。1つ目のグループはアルミニウムケースの「Apple Watch Sport」とステンレススチールケースの「Apple Watch」を試着する人をアシストする。第2のグループは販売スタッフとなる。このグループは、すでに購入したいモデルを決めている顧客のためのスタッフと、まだモデルやバンドの組み合わせを決めかねている顧客をサポートするスタッフの2つに分かれる。第3のグループは、Apple Watchの機能や特徴について説明するスタッフとなる。

 そして第4のグループは、18Kゴールド製「Apple Watch Edition」の顧客を専門に担当するスタッフ。このグループは、Appleで一定の期間働いた経験を持ち、特別な顧客サービストレーニングを習得した"エキスパート"で構成されるという。4月10日から始まる当初の展示期間中は、75%~90%のスタッフがApple Watchの顧客対応に振り分けられると、9to5Macは伝えている。