写真1●FON用のWi-Fiルーター「Fonera mini」
写真1●FON用のWi-Fiルーター「Fonera mini」
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 ワイヤレスゲートは2015年3月19日、コミュニティベースのWi-Fiサービスを提供するFon Wirelessおよび日本法人のフォン・ジャパンと、国内のWi-Fiインフラの拡充に向けた取り組みを開始すると発表した。

 FONは、プライベート用SSIDと他のFONユーザーが使える共有用SSIDを持つWi-Fiルーターを自宅に設置してもらい、スポットを増やしていくサービス。アクセスポイント数は、全世界で1400万以上にのぼる。

 ワイヤレスゲートとFONは共同で、3月19日からFON用の小型ルーター「Fonera mini」をヨドバシカメラで販売する(写真1)。Fonera miniは日本初登場。IEEE 802.11b/g/nに対応する。802.11nの最大データ転送速度は150Mbps。外形寸法は81×81×28mm。重量は67g。販売価格は4950円(税込み)だ。子会社であるワイヤレスマーケティング・ラボの原田実代表取締役は「将来FONのルーターを購入したワイヤレスゲートのユーザーが、世界に広がるFONのスポットを便利に使えるような施策を検討中」と説明した。

 フォン・ジャパン代表取締役CEOの金田宏氏によると、現在国内にはFONのスポットが100万あるという。ワイヤレスゲートとの取り組みによって、観光地やカフェ・レストランなどの店舗、商業エリア、住居などに、さらに20万のFONのスポットを構築する。特に観光地は、訪日外国人向けのWi-Fi整備という観点から積極的に取り組む。

スモールビジネスのサポートも

写真2●ワイヤレスゲートが開催した発表会で話す代表取締役CEOの池田武弘氏
写真2●ワイヤレスゲートが開催した発表会で話す代表取締役CEOの池田武弘氏
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 ワイヤレスゲートは「Mobility Store Platform(M-Store Platform)」と呼ぶプラットフォームを準備中のアンデコ(Andeco)とも協業する。M-Store Platformは、移動販売用のツールやアプリなどを提供するサービス。アンデコはM-Store Platformの中から2種類の設備を提供する。

 一つは電気と水を供給する設備の「INFO PLUG」。もう一つはバッテリーやGPS、POSレジを備えた移動販売用カート「POP UP CART」だ。ワイヤレスゲートは、これらの「Wi-Fiスポット化」をサポートする。M-Store Platformの設置場所の開拓やWi-Fiインフラの運用管理は、バディネットと共同で手掛ける。バディネットは6万カ所以上のWi-Fiネットワークの構築実績があるという。

 同日開催した発表会(写真2)で、ワイヤレスゲート代表取締役CEOの池田武弘氏は「国内のWi-Fiスポット数を飛躍的に拡大する」「Wi-Fiスポットの収益化の実現する」ことに取り組むとした。