ISAOは2015年3月16日、AWS(Amazon Web Services)の決済代行/運用監視サービス「くらまね for AWS」を開始した。特徴は、小規模な組織でも使えるようにサーバー1台から契約できることと、低価格をうたっていること。価格(税別、以下同)は、運用監視サービスがサーバー1台当たり月額5000円からで、決済代行の手数料がAWS利用料の10%。

 今回開始したAWS関連サービスの特徴は、スタートアップ企業などの小規模組織でも利用しやすいことを考慮してライセンスを設定したことである。例えば、運用監視サービスの場合、サーバー1台単位で契約できるほか、障害対応のサービスレベルを細かく3段階から選べるようにした。決済代行サービスの場合、ミニマムギャランティ(手数料の下限)を廃し、実際に使った分しか費用がかからないようにした。

 障害対応のサービスレベルは、以下の3段階。(1)最安価の「ブロンズ」は、障害発生時に監視ツールのZabbixからユーザー企業の担当者にメールを自動送信する。(2)この上の「シルバー」は、有人監視を行い、障害発生時には電話やメールで連絡するほか、手順書に従った障害復旧操作も実施する。(3)最上位の「ゴールド」は、障害原因の究明を含めて障害に対処するほか、計画に基づいたサーバースペック/台数の増減や日次バックアップなども実施する。

 サーバー1台当たりの運用監視サービスの価格は、無人監視のブロンズが5000円、有人監視のシルバーが1万5000円、障害対応込みで最上位のゴールドが2万5000円である。6台以上の場合はライセンス体系が異なり、ブロンズプランの場合、6~10台で4万円、11~20台で6万円など。

 決済代行サービスは、AWSの利用料(ドル建てでクレジットカード払い)をISAOが代わりに支払い、ユーザーに対しては月末締め翌月末払いでISAOから円建ての請求書を発行する。これにより、一般的な経理処理の流れを崩さずにAWSを利用できる。手数料はAWS利用料の10%である。例えば、AWS利用料が1000円だった場合の手数料は100円であり、合計で1100円になる。

 運用監視と決済代行のほかに、AWSの導入支援サービスも提供する。要件定義(ネットワーク構成やOS/ミドルウエア構成などの定義)が10万円から、設計が10万円から、サーバー構築が1万円から、障害復旧テストや負荷テストなどのテストが8万円から。