2015年3月13日、文部科学省の委託事業である「ICTを活用した教育の推進に資する実証事業」の成果報告会が都内で開催された。同実証事業は、学校教育におけるICT活用の推進を目的としたもので、成果報告会では「ICTを活用した教育効果の検証方法の開発」「ICTの活用が最適な指導方法の開発」「教員のICT活用指導力向上方法の開発」の3つについて各ワーキンググループが発表した(写真1)。

写真1●文部科学省の委託事業である「ICTを活用した教育の推進に資する実証事業」の成果報告会が都内で開催
写真1●文部科学省の委託事業である「ICTを活用した教育の推進に資する実証事業」の成果報告会が都内で開催
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 「ICTを活用した教育効果の検証方法の開発」は、ICT活用の教育効果を客観的に検証できる測定手法や教育効果の検証方法を開発するもので、ワーキンググループの座長は東京工業大学 監事の清水康敬 名誉教授。具体的には電子黒板やタブレットを活用した授業と、それらを活用しない授業を実施し、アンケート調査によって得たICT活用に対する意識の違いや、客観的テストによる成績の違いを分析。ICT活用の効果を示した。成果報告会では、岐阜県や熊本県などの小中学校計7校での調査を基にした成果を発表した(写真2)。

写真2●「ICTを活用した教育効果の検証方法の開発」の成果を発表
写真2●「ICTを活用した教育効果の検証方法の開発」の成果を発表
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