中国Alibaba Group(阿里巴巴)がフォトメッセージングサービスの米Snapchatに2億ドルを出資したと、複数の海外メディア(米Wall Street Journal米New York Times英Financial Timesなど)が現地時間2015年3月12日に報じた。米Bloombergが関係者から得た情報として最初に伝えたもの。

 今回の出資において、Snapchatの企業価値は150億ドルに急増した。米Yahoo!や米ベンチャーキャピタルKleiner Perkins Caufield&Byersなどの投資家グループから資金を調達した昨年の投資ラウンドでは、100億ドルと見積もられた。

 Snapchatは、モバイル端末で撮影した写真や動画を手軽に友達に送信できるアプリケーションを手がけている。メッセージを受け取った相手が閲覧すると数秒後に消えるのが特徴で、若者の間で人気が広まった。現在ユーザー数は1億人以上という。

 2013年11月には、米Facebookが30億ドル以上で買収を提案したが、Snapchatがこれを拒否したと伝えられた(関連記事:フォトメッセージアプリの「Snapchat」、Facebookの買収提案を拒否、米紙報道)。

 また、SnapchatとAlibabaは、昨年9月のAlibabaの新規株式公開(IPO)実施より前に、資金調達に関して交渉したが話し合いはまとまらなかったと伝えられた。Alibabaの関心はその際一度冷めたが、最近、再燃したようだと、関係者は述べている。