「オンプレミスは無くならない。次の10年、オンプレミスとクラウドが共存するハイブリッドクラウド上で、マルチOS環境、マルチベンダーのサービス提供ができる仕組みを実現する」――。

 2015年3月12日、都内で開催中の「Cloud Days Tokyo/ビッグデータEXPO/スマートフォン&タブレット/Security/IoT Japan」で、日本マイクロソフト サーバープラットフォーム ビジネス本部 業務執行役員 本部長の佐藤久氏と、米マイクロソフト クラウド アンド エンタープライズ ビジネス本部 ゼネラルマネージャーのガース・フォート氏が講演した。

写真1●日本マイクロソフト サーバープラットフォーム ビジネス本部 業務執行役員 本部長の佐藤久氏(写真:井上 裕康)
写真1●日本マイクロソフト サーバープラットフォーム ビジネス本部 業務執行役員 本部長の佐藤久氏(写真:井上 裕康)
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 最初に登壇した佐藤氏(写真1)は、まず、同社のクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」について説明した。

 佐藤氏によれば、Azureは世界19リージョンで運用され、1リージョンは16データセンターで構成される。1データセンターには60万サーバーがインストールされており、この数は、日本国内におけるサーバーの年間出荷台数よりも多い。

 「当社のクラウドプラットフォームの規模は、Googleの5倍、Amazon Web Servicesの2倍だ。この規模の投資を行っていかないと、クラウド時代の社会インフラを提供できないと考えている」(佐藤氏)。

 Azureの契約数は1週間に1万件のペースで増え、Azure上のSQLデータベースの数は合計120万以上、ストレージオブジェクトの数は30兆を超えたという。