米Appleが「Force Touch」技術を「iPhone」にも採用する計画だと、米Wall Street Journalが関係筋の話として現地時間2015年3月11日に報じた。

 Force Touchは、Appleが3月9日に発表した新しい12インチノートパソコン「MacBook」や、4月に発売する腕時計型ウエアラブル端末「Apple Watch」に搭載されている技術で、指先で軽く触れるタップと強く押すプレスの違いを感知する(関連記事1:12インチRetina搭載の新しい「MacBook」はMac史上最薄、USB-Cを採用/関連記事2:Apple Watchは4月10日に予約開始、4万2800円から218万円)。

 WSJがサプライヤーから得た情報によれば、Appleは年内にリリースする次期iPhoneに加える変更の1つとしてForce Touchを考えているという。新しいiPhone向けのコンポーネントは、5月に量産を開始すると見られる。

 大和証券グループのDaiwa Capital MarketsのアナリストであるKylie Huang氏は、「Force Touchは(Apple Watchより)大きい画面のiPhoneの方が機能を発揮し、革新的なゲームアプリケーションが多く登場する可能性がある」と述べた。

 次期iPhoneに関する他の情報としては、スクリーンサイズは4.7インチと5.5インチで変わらず、解像度も現行を維持する。しかし本体カラーの追加が検討されており、ピンクをテスト中だという。

 しかしAppleはサプライヤーとさまざまな技術やデザインをテストし、最終的に製品に採用しない場合もある。米Forbesは、「Appleは当初Force Touchを『iPhone 6』に搭載しようと考えていたが、実際の製品から外した」との米Apple Insiderの報道を引用している。次期iPhoneの名称は、過去のリリースパターンからおそらく「iPhone 6S」「iPhone 6S Plus」となり、9月頃に登場すると見られている。