フクオカRuby大賞および福岡ビジネス・デジタル・コンテンツ賞の表彰式などで構成するイベント「Ruby・コンテンツフォーラムFUKUOKA 2015」が2014年3月10日、福岡市内のホテルで開催された。

 今年で7回目を迎えたフクオカRuby大賞は、Rubyを使ったビジネスの促進やRubyの普及拡大を目的に、Rubyおよびその軽量版であるmrubyを利用した優れた取り組みを表彰するコンテストである。一方、福岡ビジネス・デジタル・コンテンツ賞は福岡から世界に発信するコンテンツを発掘するのが目的。いずれも福岡県Ruby・コンテンツビジネス振興会議が主催する(フクオカRuby大賞は、上記に加えて福岡県も主催)。

 小川洋福岡県知事は、「県内のコンテンツ制作企業の海外展開、軽量Rubyの普及促進など、福岡のソフトウエア産業が振興するように今後も力を入れていく」と、主催者として冒頭で挨拶した(写真1)。

写真1●「県内のコンテンツ制作企業の海外展開、軽量Rubyの普及促進など、福岡のソフトウエア産業が振興するように今後も力を入れていく」(小川洋福岡県知事)
写真1●「県内のコンテンツ制作企業の海外展開、軽量Rubyの普及促進など、福岡のソフトウエア産業が振興するように今後も力を入れていく」(小川洋福岡県知事)

 今回のフクオカRuby大賞に選ばれた作品と受賞者は、「『スモウルビー』の開発とそれを活用した『Rubyプログラミング少年団』」。スモウルビー(Smalruby)は、ブロックをマウス操作で組み合わせることによりプログラムを開発・実行できる、子供向けのプログラミング学習ツールである(写真2)。

写真2●Smalrubyの画面例。Scratchのようにブロックを並べてプログラミングできる
写真2●Smalrubyの画面例。Scratchのようにブロックを並べてプログラミングできる

 このSmalrubyを使って子供たちにプログラミングを教えている団体がRubyプログラミング少年団。2014年4月の設立後、プログラミング体験イベントや教室を定期的に開催している。プログラミング教育に社会的な関心が集まるなか、Rubyの普及とエンジニア育成の両方に貢献できることが受賞理由である。